ゆるく看護師を続けよう、人生は長距離走である

看護師資格は一生もの。
女性でも経済的に自立し、安定した働き方ができる。
そう思って働き始めたはずなのに。
患者さんの命を守る責任、肉体的疲労、生活リズムの乱れ、人間関係の難しさ…挙げればキリがない程のストレスにまみれた毎日。
安定どころか、頑張りすぎて息も絶え絶え、このままでは私の看護師としての選手生命はそう長くないのでは…。

そう思い始めたあなた。
働きすぎですよ!
人生は長距離走です。
ずっと全力疾走を続けられるものではありません。
これまで頑張ってきたのですから、少しスピードをゆるめて、負担が少なく、長く働ける環境を探してみましょう

私は看護師になる以前に、6年間求人広告の代理店で転職サイトの営業マンとして働いていました。

この記事では、看護師が長く働きやすい、おすすめの職場・診療科を紹介しています。
ご自身の生活で優先したいことは何か考えながら、是非最後まで読んでみてください。

健診・検診センター

健診・検診センターの看護師は、問診、身長・体重・血圧の測定、採血、内科・婦人科診察補助などを行います。
基本的に毎日決められた業務を行うため、落ち着いてのんびり働きたいという方に適しています。
ただし採血については、多くの受診者を検査するために速くて正確な対応が必要となります。
健診・検診センターは、病院に併設しているもの独立しているものがあり、施設によっては、宿泊を伴う出張健診や検診車での巡回検診を行います。
病気になる前の「予防医学」に関わる仕事です。

<健診とは>

健診とは健康診断の略で、生活習慣病をはじめ、さまざまな病気を予防することを目的に行われています。
定期健診は、1年に1度実施され、診察や尿、血液検査、胸や胃のレントゲン検査などが行われます。
また、特定健診は、40~74歳の方を対象に、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して生活習慣病のリスクの有無を検査し、生活習慣をより望ましいものに変えていくための保健指導を行うことを目的とした健康診査です。

<検診とは>

検診は特定の病気を発見するためのもので、「がん検診」や「肝炎ウイルス検診」などを指します。
健診は主に病気の予防を目的としていますが、検診は病気の早期発見・早期治療を目的としています。
多くの健診・検診センターでは、健診にプラスして検診が行われています。

献血センター

献血センターは日本赤十字社が運営しており、日本各地に多くのセンターが設置されています。
それらは血液センター献血ルーム献血バスの三つに大きく分かれています。
血液センターは各ブロック管轄内の献血ルームの中心となって献血血液の検査、血液製剤の製造、需給管理を行っています。
献血ルームは主に輸血用の血液を採取するために、採血をおこなっていますが、啓蒙活動を行なう拠点としての機能も果たしています。
献血バスは、イベント時や企業、学校など固定されない様々な施設で輸血用の血液を採取するために、採血をおこなっています。

献血ルームは入職時研修がしっかりしていること、また献血協力者は血管がしっかりしていることが多いため、病院で浮腫のある方や高齢者を相手にしてきて採血の技術に不安がある方も安心して働ける環境といえそうです。

コールセンター

看護師が活躍するコールセンターには、「製薬会社」「医療機器メーカー」「保険会社」「自治体」などがあります。
製薬会社では患者さんからの皮下注射の仕方や、薬の内服・副作用等についてのサポート窓口、医療機器メーカーでは医療機関からのデバイスや機器のトラブル対応窓口などを行います。
また保険会社では、保険に加入されているお客様に対し、例えば、急な発熱時の対応方法や傷口の止血方法など、病院へ行く前にできる一般的な対応方法などについてなどの窓口を行い、自治体では、感染症に関する問い合わせや、子どもの健康・育児に関する相談窓口などを行います。
コールセンターの多くは、相手の状態を適切に把握するため3~5年以上の臨床経験が優遇され、また正しく敬語が使えるなどのビジネスマナーや、電話越しに相手の困りごとを聴き取るコミュニケーション能力等が求められる仕事です。

クリニック

クリニックは「病床数が19以下」「無床診療所」の医療機関で、その多くは外来診療のため、病院よりも仕事の範囲は幅広く、通常の看護業務に加えて、事務作業などの仕事を行うこともあります。
無償の診療所であれば夜勤がないため、生活リズムを崩すことなく働くことができるでしょう。
クリニックでは、主に院長である医師の診察の補助作業として、バイタル測定や点滴、採血、注射などを行います。
また、受付や電話対応、備品の管理、清掃など、医療行為以外の雑務も看護師が行うことが多いこともクリニックの特徴です。
病院のような教育体制は整っていないため、採用基準として「経験〇年以上」とハードルが設けられていることもあり、一通りの基礎看護スキルを身に付けていることが求められることが多いです。

高齢者向け介護施設

介護を必要とする高齢者向けの施設はいくつかあり、介護保険サービスで利用できる「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」などの公的施設と、「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」「グループホーム」などの民間の施設に分かれています。
施設によって、夜勤がある場合や日勤だけの場合もあります。

介護施設で働く看護師はバイタル測定、食事介助や爪切りなどの非医療行為がメインとなり、医療行為は点滴、喀痰吸引、服薬管理、褥瘡処置、ストーマ管理など限られたものになることが多いです。
利用者さんの日々のケアを通じてじっくり向き合う看護を実践できます

精神科

精神科は患者さんの急変も少なく、命にかかわる事態に立ち会う確率が低いことから、比較的楽に働けるといわれる診療科の一つです。
また、患者さんの心に寄り添いたいと考えて精神科を希望する看護師は穏やかで根気強い性格の方が多いことや、幻覚や幻聴の症状から、暴れてしまう患者さんに対応するために男性看護師が多く配属されていることも多いため、職場の人間関係は比較的良好なことが多いです。
看護師の関わり自体が患者さんの治療・回復に繋がるため、患者さんとじっくり向き合った看護を実践したいという方には大きなやりがいとなるでしょう。

精神科の患者さんは、身体疾患と合併している場合が多いのでバイタル測定をしながら全身観察を行い、副作用に留意しながら服薬指導を行います。
また、レクリエーションを通じて人との交流を深めることで患者さんの心を安定させることや、社会へ復帰して徐々に就労していけるようにセルフケアの援助などを行います。

まとめ

いかがでしたか?
看護師の活躍する場所=激務ということは決してありません。
じっくり探せば、看護師という資格を活かし、あなたらしさを大切にして、ゆるく長く働くための職場はきっとみつかると思いますよ。


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