元転職サイト営業マンだった看護師が教える転職サイト100%活用術

看護師転職サイトを使ってみたいけど、どのサイトを使えば良いかわからないと悩んでいませんか?

看護師が転職する際は、自分の知っている病院のホームページを自分で調べて、採用ページを確認して…なんて作業を行っている方もまだまだ多いですよね。
なぜなら看護師の求人募集は常に行われていると言っても過言ではありませんので、どんな探し方でも転職自体はできてしまう人が大半だからです。

でもちょっと待ってください。
転職は人生に関わる一大イベント。
どんな方でも次の勤務先選びは絶対に失敗したくないと考えて臨んでいる方はずです。
勤務先候補について、より多く、より詳しい情報を得るためには優良な転職サイトの利用が不可欠。

私は看護師になる以前に、6年間求人広告の代理店で転職サイトの営業マンとして働いていました。その後別の企業に転職する際に、自分自身が転職サイトと人材紹介の両方を使ってみた経験も持っています。
その経験をもとに、転職サイト100%活用術を執筆しましたので、この記事を読んでいただければ転職サイトの活用方法を理解し、本当に自分に合った転職方法を見つけていただけると思います。

STEP1 人材紹介サービスを利用するかしないか決めよう

まず、転職サイトを選ぶ前に、「人材紹介サービスを利用したいかどうか」から考えましょう

看護師転職サイトは人材紹介サービスと一体型になっているものが多いのが特徴です。転職サイトの画面上に「無料転職サポートはこちら」なんていう箇所があれば、それが人材紹介サービスを利用するための申込窓口になっているというイメージです。

人材紹介サービスに申し込むと、担当のキャリアアドバイザーが、あなたの希望する待遇や職場環境のヒアリングを行ってくれた上で、条件に合った求人を紹介してくれます。
さらに、履歴書・職務経歴書の書き方のアドバイスや、希望勤務先の人事担当者との条件交渉の窓口になってくれる等、活動全般にわたりあなたの転職を成功に導くために手取り足取りサポートをしてくれるので、とても心強い存在となります。

また、人材紹介サービスに申し込むことで、採用人数が少なかったり、募集内容(特に給与・待遇面)を在職者の目に触れないようにしたいという理由で非公開になっている求人を紹介してもらうことが可能となります

転職をしたいけどわからないことだらけ、という転職初心者さんは、自分に合った求人や自分自身の強みを客観的に分析してもらうこともできるので、迷ったらまずは一度人材紹介サービスを利用してみることをお勧めします。
一方で、転職経験があり、自分のペースでサクサク進めたいという看護師さんは、転職サイトから自分で求人を探して動いた方が、進めやすいと感じるかもしれません。

STEP2 登録する転職サイトを決めよう

転職サイトを利用して効率よく希望条件に合致した求人に巡りあえる方法を①~④の流れで紹介します。

①各転職サイトの掲載件数を把握しよう

より多くの情報から自分にベストな求人を選ぶことは、古典的にして盤石な転職成功方法。
機会損失の無いように、まずは、より掲載件数の多いサイトはどれなのか把握しておきましょう

掲載件数はSTEP3の中で記載していますので、参考にしてくださいね。
紹介する7つの転職サイトはどれも多くの看護師さんから利用されている優良なサイトです。

②希望条件に合致する求人件数を把握しよう。特に「都道府県検索」は重要!

①で各転職サイトのおおよその掲載件数を把握したら、次は実際に転職サイトを訪れて自身の居住する都道府県の求人件数を確認してみましょう。
特に地方在住看護師さんに必ず行っていただきたいのがこの工程。

営業拠点の数って、各転職サイトの経営母体によって全然違うんです。
ほとんどの営業拠点は大都市に集中しているため、それ以外の都道府県の求人数は各サイトの力の入れ方によって結構ばらつきがあります。
全体の掲載件数の多さと自身の居住都道府県の掲載件数の多さは必ずしも比例しないことがありますから要注意ですよ。

③検索条件の個性を知ろう

各転職サイトを利用してみると気づくのですが、検索項目には僅かな違いがあります。
自分のゆずれない検索条件を装備した転職サイトがあれば、そのサイトをメインに求人検索することで、効率よく希望勤務先を探すことができるでしょう

<個性的な検索項目例>
 マイナビ看護師:「副業OK」「資格取得支援あり」「1月入職可、4月入職可、夏~秋入職可」「トラベルナース」 
 ナース専科 転職:「電子カルテなし」「病床数~以上、以下」
 ナースではたらこ:「専門看護師・認定看護師支援」
 ナースパワー:「紙カルテ」「応援ナース」「19拠点別求人(東京、北海道、宮城、千葉、埼玉、神奈川、静岡、愛知、長野、京都、大阪、岡山、広島、愛媛、福岡、福岡(北九州)熊本、鹿児島、沖縄)」

④2~3個の転職サイトに登録しよう

①~③の手順を行って感触を確かめたら、いよいよそのうちの2~3個のサイトに登録してみましょう特に人材紹介サービスを利用する際は、1つのサイトだけに絞らないことがポイント

私も転職の際に人材紹介サービスを利用した経験がありますが、キャリアアドバイザーとの相性は実際に使ってみるまでわかりません

私はゆっくり求人を検討したい気持ちがあったのですが、あるキャリアアドバイザーさんは、紹介した求人に応募するかしないかの回答をすぐに欲しがるタイプだったようで、私が応募するかを迷っていると「こちらの企業は応募しないということですね?そうですね?いったん求人のご案内はストップでよろしいでしょうか?」と、終了の方向にたたみかけられるように感じる話し方だったため、「ペースが合わないな…」と感じていました。

でも、スピーディーに案件を進めてくれた方が良いという方もいると思いますので、そこは正に相性次第。
自身にあったパートナーを見つけてストレスのない転職活動を行いましょう。

STEP3 優良転職サイト7選比較

ここからは、人材紹介を利用せずに直接応募もできる転職サイト、人材紹介経由のみの応募に限られる転職サイトの2つに分けた上で、公開求人数が多い順に各転職サイトの特徴を紹介していきます。

この中からSTEP2で紹介した方法で、2~3個の転職サイトに登録してすることで転職サイトを有効に活用することができると思いますので是非試してみてくださいね。

人材紹介を利用せずに直接応募もできる転職サイト

レバウェル看護

「レバウェル看護」は公開求人数15万件以上。
また、月間にサイトを利用する看護師の数も20万人以上という業界トップクラスのサイトです。
年間4000回をこえる職場訪問で、医療方針から辞めた人の理由まで情報収集を行い、あなたに合った職場かどうか、職場の情報とヒアリング内容を合わせて考えてくれます。

マイナビ看護師

「マイナビ看護師」は公開求人数6万件以上。
「副業OK」「資格取得支援あり」「1月入職可、4月入職可、夏~秋入職可」「トラベルナース」など、看護師のニーズと時代を捉えた検索条件を備えているところに、求人サイトパイオニアである「マイナビ」の企業努力を感じます。
経営母体の「株式会社マイナビ」の営業拠点は秋田、三重、奈良、和歌山、鳥取、山口、徳島、高知、佐賀以外の全国に存在しているため、高確率で地方の医療業界にも精通している可能性がありますので、地方在住看護師さんは一度は使ってみて損はないと思います。

看護roo!転職

「看護roo!転職」は公開求人数3万件以上。
国試対策や看護手技動画、シフトアプリ(ナスカレ)などを通して、看護師なら誰もが一度はお世話になっている、非常に馴染み深いサイトです。
これだけ看護師に必要なものをわかっている企業なら、きっと転職も成功に導いてくれそうな期待がもてますね。

ナース専科 転職

「ナース専科 転職」は公開求人数1万件以上。
ここで紹介する転職サイトの中で唯一「病床数」で検索することができるサイトです。
病院へ転職したいという方は、その規模を知るためにこの検索機能は非常に使えますね。
また「電子カルテあり」という検索条件を設けている転職サイトが多い中で、「電子カルテなし」という検索条件を設けていることから、幅広い層の看護師のニーズに応えるサイトであると言えるでしょう。

人材紹介経由のみの応募に限られる転職サイト

ナースではたらこ

「ナースではたらこ」は公開求人数9万件以上。
人材紹介経由のみの応募には限られますが、公開求人数は業界トップクラスを誇ります。
また、「専門看護師・認定看護師支援」という検索条件を設けているため、「専門看護師・認定看護師になるために転職しよう!」とキャリアアップ目的で転職を決意した看護師さんは、登録してみることをお勧めします。

看護師ワーカー

「看護師ワーカー」は公開求人数6万件以上。
ナースではたらこ同様に人材紹介経由のみの応募には限られますが、やはり公開求人数は業界トップクラスと言えます。
また、独自の「スカウトメール機能」を装備しており、求職者に対して人事担当者側からスカウトメールが送られてくることがあります。
自分を採用したいと思う人事担当者側からアプローチをもらえるため効率的に活動ができますし、これまで検討していなかった意外な働き先が見つかるかもしれません。

ナースパワー

「ナースパワー」は公開求人数4万件以上。
また東京に経営母体の本社を置く転職サイトの企業が多い中、熊本本社という特徴があり、熊本の案件に強いのはもちろん、東京、北海道、宮城、千葉、埼玉、神奈川、静岡、愛知、長野、京都、大阪、岡山、広島、愛媛、福岡、熊本、鹿児島、沖縄に営業拠点を構えていることから、「ナースパワー19拠点別求人」という独自の検索項目を備えており、「全国対応」を謳う求人サイトが多い中、「特にこの地域に力を入れていますよ」という姿勢に潔さを感じます。
この地域在住の看護師さんは一度利用してみることをお勧めします。
また、「応援ナース」(トラベルナース)という働き方の求人に力を入れており、求人サイトのTOPページでは都市圏、沖縄、北海道、離島の応援ナースの求人特設ページへのリンクが設けられていることも大きな特徴です。
さらに、ナース専科と同様に「電子カルテあり」という検索条件を設けている転職サイトが多い中で、「紙カルテ」という検索条件を設けていることから、幅広い層の看護師のニーズに応えるサイトであると言えるでしょう。

 

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